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板金職人テルさん

 今年も残すところ1か月となって初雪も消えて現場は着々と予定通り進んでいます。
雪は無くても風は冷たい中で現場は頑張っている。その中の1人が板金職人テルさんで大工と連携しながら加工した板金を納めながら、その後を追っかけて大工が外壁を張る作業が進められている。
 
 板金屋さんの主な仕事は屋根葺きが終われば普通は仕事が終わってしまうが当社の場合は外壁の中に雨水が染み出していかないようにとか考慮して板金加工下地で色々と職人の意見を聞き工夫しながら仕事を進めている。
この頃はどこもデザイン重視で出隅・入り隅が多く窓デザインも色々と変化してきて、そんなところにコーキング材だけに頼ってしまう納め方が多く見受けられます。しかし所詮コーキング防水は早いと5年くらいから劣化が進み防水の役目が果たせなくなって外壁の中に漏水してしまう事故も全国で多く発生する原因となっている。

 パイプ周りは普通は外壁に穴を開けてその周りはコーキング処理が多いが写真の様にパイプフードを被せる下地も全て板金加工をして内部からパイプ近辺に付いた結露水も水勾配を付けて、そして外部からのぶっつけ雨などでも壁内に出来るだけ入り込まないように手間を掛けている。
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 PVC製の窓枠の上部も同じでコーキングだけで処理している例が殆どだがコーキング材だけだと内部のタイベック紙だけが頼りとなってしまうが写真の様に枠上部に板金加工して「帽子」を被せてしまえば万が一コーキング切れを起こしても雨水は侵入しないようになっている。
軽く外側に水勾配が付いていて壁側に流れないようになっていて芸が細かい。
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 玄関の上で壁からさしかけ屋根(下屋)の付け根部分だが此処も板金加工で下地を作ります。
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 土台水切りもテルさんが1人で寸法取りから加工し取り付けまで行いました。
昔からある言葉でコーナーである角を作る時に「ネズミと職人は隅で泣く」と言うように器械だけに頼らずにハサミを上手に使いこなして取り付けた時はピシッと合って気持ちが良い!

 
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 幕板も板金加工で作ってくれました。外壁材を差し込めばピッタリと収まります。
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 こちらはパイプ周りを防水テープ処理を行ってから下地材で押さえています。下地材となる横胴縁が通気を邪魔しないように欠き込みを入れて壁内を空気が流れます。
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by titeki-oota | 2008-12-01 13:39 | Comments(0)

つれづれなるままに、興味のある内容を、書きとめているブログ。


by タケちゃん