780億の大改修工事
2009年 03月 10日
数年前に東京都庁を上京の際に見学して来たが、あの豪華な建物が「雨漏り」とは笑ってしまいます。
新宿に新築移転して未だ15年しか経っておらずにも関わらず老朽化が進んでいる。
最新の建築技術を誇った庁舎も今や、1階の玄関から重厚なつくりの議長室まで、あちこちで雨漏りが起きてポリバケツを置いて対処して天井にひび割れやシミが残っているところもあり、担当の職員は「お恥ずかしい限り」と言い、何とも情けない限りである。
東京都庁舎は世界的建築家の故丹下健三氏がデザインし、48階建ての第1庁舎、34階建ての第2庁舎、7階建ての議会棟の3棟からなる。
2本の上層部を変形したデザインの第1庁舎は「首都の顔」でもあり、展望台には年間170万人が訪れる名所地となっています。
建物の形が複雑なこともあって、修繕に費用も時間も余計にかかる。外壁のひび割れた目地材を補修するだけでも総延長148kmにもなって配管も壁の中に埋め込まれていて改修を見越した造りになってないそうだ。
建築費1569億円の都庁が本格的に改修するには当初1000億と試算されたが節約を重ねてそれでも780億円の費用と、今後10年間の時間を要するという。