一心院南の家 「基礎周り左官工事」
2012年 05月 31日
基礎断熱の場合は土台との接点となる天端均し精度が特に大事でモルタルの厚み誤差は2mm以内を目指して平滑になるように当社のY社員がレベルを何度となく覗いて左官屋さんと一緒に確認する大事な作業です。
午後からは基礎周りの板状断熱材100ミリ厚の表面に基礎断熱用モルタル(炭素繊維入りのプレミックス樹脂モルタル)を均一な厚さに下塗りしてからグラスファイバーメッシュ(CFネット)を伏せ込みますが、特殊なモルタルは硬化が早いことから下塗りの、その後を追いながら直ぐに同じ厚さで上塗りして刷毛引き仕上げを行います。
今までずっと使用して来たCFモルタルは硬化が早いうえに左官屋さんがモルタルの食いつきが悪く塗りづらいと、余り評判が良くなかったので今回は試験的にショートフィラーCFなる別メーカー品のカーボンファイバーを配合した一材型のポリマーセメントモルタルを採用して見ましたが可なりコテの滑りが良いみたいで職人には好評です。
表面の固まり具合を見る限りだが炭素繊維と粉末樹脂との相乗効果で、強く柔軟性に富んだモルタルと一緒にグラスファイバーメッシュを伏せこむ事でキレツ抑止効果は倍増される気がします。
余談だが基礎断熱に使用されるポリスチレンフォーム材は早い内にモルタルを塗って太陽の光から保護することが求められております。
他の現場を拝見すると直ぐに保護している現場は少ないような気がします。
恐らく、完成まじかに仕上げた方がモルタル表面にキズや汚れが付かない事から最後まで引き延ばしてモルタルを塗るものと思われます。
多くのプラスチックと同様にポリスチレンフォーム板も紫外線によって劣化します。
直射日光に長時間さらすと徐々に表面から変色劣化し、接着不良、厚さ減少等の原因となります。
メーカーでは施工後は速やかに仕上げを行ってくださいとPRしてるんだが・・・。