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Q-1 谷地の平の家 「屋根断熱材」

 屋根垂木2×12材の間にグラスウール断熱材100mm(細繊維16kg/㎡・24kg/㎡相当)を屋根面に三層に渡って充填しているが強く押し込まずに押しこんだら一旦、戻すようにふかふか状態を保つように柔らかに入れて行きます。
何の断熱材でも同じだが素材に如何に空気の「ツブツブ」を多く含ませるかに依って断熱性能を引き出しており、それぞれの断熱素材の扱い方を良く知って置かなければなりません。
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 室内側には0.2㍉厚ポリエチレンフィルムの気密・防湿シートを張りながら気密工事も同時に進めております。
重ねた所やテーピングした箇所などは全て上面から木片で押さえて行きます。テープだけですと浮き上がったり長年の内に剝がれて来てしまう事があって手間は掛かるが後々の気密経年変化を考えると、どうしても避けては通れない部分です。こんな所などが同業者仲間からも面倒だと思われるところかも知れません。
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 屋根面の下地材を張る前の状態でタイべック紙が貼られてタルキ材が打たれていますが此の空間が通気層となります。。通気層は元々は断熱材内部に侵入した湿気を逃がす為ですが、夏には屋根面に日射を受けて熱くなると中の空気を動かして外部に排出するメリットがあります。今の時期、軒天井から熱風が吹き出して来るのが良く分ります。

 当然ながら、冬になれば通気層の中を冷気が走りますからトタン屋根の軒先に大きなツララなどは出来ないのも大きな特徴です。(屋根面の気密や断熱欠損があればツララが出現する可能性はあるが、但し、日中の太陽光で融けて出来る小さなツララは出来ることはあります。)

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by titeki-oota | 2013-08-20 10:02 | Q-1 谷地の平の家 | Comments(0)

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by タケちゃん