Q-1 有浦3丁目の家 「換気風量測定」

 完成引き渡し前に行っている風量測定器を排気口に当てての測定です。

 下の写真はダーティーゾーンの トイレ天井からダクトで繋がれた排気口(実測85m3/hを表示してます)の3種換気方法です。

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  洗面脱衣室の天井近くの壁面に取り付けられたダクトなし3種換気設備です。風量は25m3/hと寒さを感じない程度の空気の流れとなります。
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  メーカーの風量カタログデータはダクトを付けてない解放風量(圧損なし)での表示が基本(確認申請では気積に比例したカタログ機種を選べばOKを貰えます)だが現場ではダクトに繋いだだけでも圧損が生じ当然にダクトの長さに依っても数値は低下して行きます。現場で1か所ずつ実測するしか幾ら吸い込んでいるか分からないのです。


 換気設備を選定するのも重要です。一昔前に行っていた暖房機を選定する際の一ランク上を付けるような事は避けなければいけない。風量が多すぎると住人は寒いので勝手に換気を止めるので弊害が発生したり省エネで無かったりします。反面、逆に小さくすれば臭いが篭ったり結露が出たりと健康を害する事が起きる可能性が大きくなります。

 

 換気設備は、施工時のダクトの曲がりやつぶれ、位置のずれなどによって、現場では設計図通りの風量にならないこともあります。そこで、換気システム設置後に、風量測定器を使用して、各換気経路ごとの風量を確認して調整する必要があるのです。今や住宅全体を換気する機械換気システムが導入されるようになって可なり経つが換気設備施工後の風量検証を行う企業も散見されるが、一般的に測定を行っているとは言い難い。


 木造に精通した1種・3種換気を専門とする業者が少ない上に構造的に壁内・天井裏・小屋裏どれもが狭くダクトスペースを取るのに苦労するものです。

 
 建築基準法の改正(2003年7月1日施行)により新築住宅に換気機器の取り付けが義務化されても「換気風量測定」を義務化できない理由は大手を含め多くの造り手は風量を的確に確保することが困難だという現実があります。


 今の住宅はどんな造り方でも気密化されている「高気密住宅」が建築されている事からも換気がどれだけ大切かは誰でも知っているでしょうが、いざ全ての完成住宅の換気風量実測を、もし義務化されるような事が起きれば、不可能に近いくらいに建築業界は大混乱することは間違いありません。



by titeki-oota | 2017-10-31 13:15 | Q-1 有浦3丁目の家 | Comments(0)

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