家を建てる前に
2006年 10月 25日
一般の人にとって住宅を建てるということは、お金がかかることですし、大変な決断がいることだと思います。
そこで、実際に作るとなれば、まずは近所の本屋で情報収集ということになるのでしょう。
そういうコーナーは、雑誌以外にも、「プロが教えるちょっとした収納や間取りの知恵。」というような本に混じって、
「我が家の家作り奮闘記」というようなかんじの、プロじゃない人たちの家作りの苦労話しやアドバイスが書いてある本があります。
本人の家に対する熱意や気持ち、試行錯誤が伝わって来て、面白いのですが、理論や技術面でおかしい所も平気で「こうだ。」と書いてあるのが気になる所です。 しかし、ある意味、仕方が無いと感じてます。
それは、ほとんどの人が、一生住むだろう家を、新聞紙上で知った見学会とか、大手メーカー展示場・営業マン攻勢、それに少しの時間と、限られた人の話や情報をたよりに判断しなければ、ならないからです。(またその情報も、宣伝力のある所の、自分に都合のいい情報だったりする。)
これらの本と一緒に朝日新聞等の全国紙にPRしている、『「いい家」がほしい』(創英社(三省堂書店)刊)は並べられています。その本には、作者(工務店経営者)が、あるフランチャイズ系外断熱工法に感激して(別にどこの断熱住宅と比べても、特別に優れていることもないと思うが?)2×4工法や他の高断熱工法、特にグラスウール系充填を欠陥工法のように書いてあります。 しかも、一見、科学的風な内容で、・・・見る人が見れば分かることなのですが、でも住宅雑誌を求めに来る人が、その内容を判断することは難しいのかもしれません。
その問題内容については、 『「外断熱」が危ない』(エクスナレッジ刊)(著者:西方里見氏 能代市在住)という科学的・実践に基づいて反論している本があるので、それを読めば詳しくわかります。
(エクスナレッシは、建築知識を発行している建築専門の出版社です)
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西方設計のアドレスはhttp://www.shirakami.or.jp/~nisi93/