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ガス中毒

 パロマから始まりガス湯沸し器によるCO中毒事故はリンナイで終息するかに思えたが、とうとう(ストーブで一段落した?と思ったら今度はガス中毒だ!死者数も多い)松下電器にまで及んだ。
製造メーカーも日本ガス石油機器工業会も、事故の実態は当然把握しているはず、しかし、今までメーカーが訴追されることは無かった。
責任の所在が曖昧なまま、ユーザーに転嫁されていただけ、それがパロマの事件を皮切りに、次々と各メーカーへと飛び火して行った。長年に渡り個人の過失で済まされて来て亡くなった方は気の毒であったが命と引き換えに怨念が企業の犯罪を糾弾したに違いない。大きく社会問題化しない限り仮に個人が幾ら訴えても大手メーカーは相手にしないだろうし技術的、金銭的にも欠陥を証明するのは不可能に等しい。

 アフターサービスの際に、ある時期の、ある品番機種だけに故障が出て同じ症状が出て明らかにメーカーに問題がある部品欠陥だと確信する時がある。
それでもメーカーは部品代・出張費・技術費・消費税と当たり前のように請求書を送って来たときがあった。今までのアフターサービス台帳から其のメーカー機種を抜粋
して代理店を通さず直接、提示して苦情申し込みをしたら全て無料になった。しかし保証期間が過ぎたら其の部品の故障発生については有償となってしまった。
本来は対象部品を全て交換して無償が当たり前だと思うが故障が出なければ正常品なのか欠陥品との境があやふやにされてしまった。メーカーからは現象についての説明
はあったが(お客から聞いているので分かっている。)最後まで欠陥だとは言わなかった。
 
 ガス器具、の見える所に大きく 警告 とスッテカーが張られて
小型湯沸器はこんなにたくさんの空気を使います。

● 小型湯沸器は、ガスコンロの約4倍もの空気が必要です。新鮮な空気が不足すると、不完全燃焼を起こして非常に危険な状態になることがあります。

注意 特に次の点に十分ご注意ください。

● 換気が不十分だと一酸化炭素中毒を起こす恐れがあり、最悪死亡事故に至ることがあります。小型湯沸器をご使用のときは、必ず換気扇やレンジフードファンを回すか、
窓を開けて排気が外に出るようにしてください(暖冷房中にも忘れずに)。 ←今時に冬は寒くて窓を開ける人は殆どいない。(全部個人の責任で済まそうとする。)←国がもっと先頭に立ってこんな住環境を改善する
方向で法律を作り直さなければいけない。
● 浴槽・洗濯機への給湯や、シャワー・洗髪でのご使用はたいへん危険ですので絶対におやめください。
● 給気口にゴミがつまることがありますからときどき点検をし、お手入れ(布などできれいにふき取る)をしてください。

 ガス中毒_c0104793_154341.jpg
 一昔前はこんな石油コンロで煮炊きしながら暖房も兼ねて居間台所に鎮座していた。
マッチでの付け始めと芯を下げた時の消火時の臭いが懐かしい。
 石油コンロが昭和30年代に第一次のブームとなるが此の頃から室内の空気を使用する器具がデザイン・性能は変わっても室内空気を使用する事はは何ら変わっていない。
当時の家は隙間だらけで燃焼ガス(懐かしい眼にしみる灯油の臭い)もどっかに拡散して消えていたが現在は格段に気密性が高まっている為事故になる確立が高まってしまった。

 室内の酸素を必要とするファンヒーターもガス湯沸かし器も消費者がボイコットすればメーカーも作らなくなるのだが事が大きくならないと簡単・安い・手軽な品物の為に買い求めてしまう。
 
by titeki-oota | 2007-02-26 14:03 | Comments(0)

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by タケちゃん