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屋根の雪

 雪国の家をプランニングの際に重要な一つは屋根の雪の処理をどうするか考えなければいけません。予定した通りの場所に落雪しなかったり隣家の敷地まで飛んで行ったりと雪質や気象状況によっては変化したりして分かってたつもりが思わず悩みの種になることがあり難しく建ててから慌てて鉄製の防雪柵を設置したり電気ヒーターを採用したりと、後からの対策工事を見かける事があります。

 屋根のデザインは、その土地の風土によって、積雪で家屋が押しつぶされるのを防ぐために尖がったものや平らなものなどがあります。
 
 切り妻・陸(ろく)屋根 ・寄棟 ・入母屋 ・片流れ ・M型屋根 (無落雪屋根)などがあるが大館でも一時期流行したM型の無落雪屋根だがこの工法は、通常屋根中央部に幅30cm、深さ30cm位の横樋を設け、自然外気温(断熱が不十分だと時には小屋裏からの熱で)による融雪水を集め立樋により排水する方法だが当社では近年は無落雪屋根でも陸(ろく)またはフラット屋根を多く採用しています。屋根は水勾配(1~5/100勾配)を設けるが冬季間室内からの熱が小屋裏から屋根面に伝わらないように天井裏の断熱気密を十分にして軒先に巻きだれ防止の雪止め金具の設置をしている。

 E邸のSSルーフ屋根の1/30(金)現在の屋根の積雪状況です。風で飛ばされているのと折り曲げた金属面積が多いせいか、かなりの割合で消雪しているのが分かります。
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 下の写真は通りすがりに見かけたお宅ですが落雪屋根は自敷地内に落雪スペースを確保できる場合に適している。
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by titeki-oota | 2009-02-02 10:08 | Comments(0)

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by タケちゃん