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給湯管ピンホール

 以前には普通に何処の住宅の配管にも多く使われていた銅管。
最近は合成樹脂の架橋ポリエチレン管が使われる住宅が多くなってきましたが、当時はほとんどが銅管で給湯の配管に多く採用していました。

 そんな銅管も大丈夫だと思いきや、時によっては電食や水質によっては写真のように(黄色の丸)緑青(塩基性炭酸銅)が出て孔食(ピンホール)が起きる事があります。孔食とは,金属表面で起こる局部腐食の形態で 金属の表面に小さな孔(ピット)ができ、その内部に腐食が進行することです。
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 流れている水そのものは人体には無害だが孔食が起きる原因 としては水源水質に係わりがあるようで、水の温度や流速、管の材質などいろいろな要因や条件が複合的に作用して発生すると言われています。

 今回、漏水を起こした現場は引き渡してから15年の、お宅であって昨年の秋にも同じ系列の二階に行っている給湯銅管がピンホールが起きて部分補修したが、その後また漏水が起きるだろうと睨んでいたので一部の石膏ボード壁を取り外したままにして様子を見ていた所であった。
予想はドンピシャリ!お客さんから報告を頂いて直ぐに、駆けつけて二階に行っている銅管は躊躇することなく全て撤去して架橋ポリ管を入れ替えてどうにか復旧工事を終えて帰って来ました。

 漏水が発生する時期は設置後(住宅等の新築後)15年ほど経過しているケースが多く今回の現場にもピッタリと適合します。
しかし、相性が良ければ??5、6年で発生する報告もメーカーから寄せられていて一様ではありません。様々な要因が絡み合って、腐食の度合いや形態が異なるのではないかと考えられています。

 こんな事から10年位前からは孔食に耐えられる配管材料 として合成樹脂管(架橋ポリエチレン)やステンレス鋼管などを主に採用してからはこの手の漏水事故は少なくなって来ておりますが合成樹脂管と言えども永久に性能が保てるかと言えばそうもいかず、製造メーカーでは約25年~30年位の寿命と考えてくださいと言ってますので後々のことを考えると管の入れ替えはサヤ管にしていれば比較的簡単に交換もスムーズに出来ます。

 それに高級材料であるステンレス鋼管と言えども、同じく半永久ではありません。通常の使用状況においては、著しく腐食進行が遅いので長持ちするように見えますが、使用状況が悪いと銅管と同じようにピンホールを生じ漏水事故が発生することがあり特に給湯配管部分には気を付けて使用しなければいけません。
by titeki-oota | 2009-02-13 11:51 | Comments(0)

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by タケちゃん