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「QPEX」

 「QPEX」キューペックスとは
Q値の熱損失係数を簡単に表示してくれたり部位の熱貫流率、年間暖房エネルギー、暖房による年間のCO2排出量まで計算してくれる素晴らしいソフトです。

 当社も加入しているNPO新住協から会員に配布されてますので(会員以外でも確か5000円で求めることが出来ます。)QPEX Ver2.04 を利用しながら色々と数値を入れ替えながらお客様への説明提案材料に利用しております。
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 こちらに掲載したQ値計算書はいつも当社で標準採用しておりますQ値が1、2W/㎡K弱の仕様で窓は樹脂サッシュにLOWーEアルゴンガス入りペアーガラスで外壁等に入れる断熱材はHGW16k100ミリ厚に外部に付加断熱としてHGW16k100ミリ厚を入れて合計200ミリ厚にして隙間相当面積は予め0、5c㎡/㎡として計算しております。
いくら性能が高いガラスを入れても開口部から多くの熱が逃げているのが表からも分かります。
トータルで1、15W/㎡Kの性能です。
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 今回新たに、お客様に提案したプランは限りなく1、0W/㎡Kに近い性能にする為に壁に入れる断熱を厚くする事。柱を4寸にして断熱材はHGW16k120ミリ厚に外部に付加断熱としてHGW16k100ミリ厚を入れて合計220ミリ厚にしました。更には最も熱が逃げる開口部にシャノンのトリプルArガス入りガラス(K=1.23)を当てはめて計算して見ました。
窓ガラスは住宅全体から逃げる熱のおよそ4割から3割が逃げると言われていますが計算表でも、やはりピッタシ0、33W/㎡Kと出ていますね。最終的には、お客様の希望でこちらのQ値1、02W/㎡Kプランで決定のようです。
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 使用している計算ソフトは、室蘭工業大学 建築システム工学科 鎌田研究室が開発したプログラムです。
例えば建物内部を22℃に保つための必要なエネルギーを計算し、写真の表にもあるように年間に必要な暖房用消費エネルギーを数値で表わしてくれます。
設定温度を変える事によって暖房費も変わり、設定温度別に電気使用量や灯油の燃費量も分かるようになっています。しかし、これらの出力された机上の数値と実際に実生活されてからの暖房燃費量が余りに違いが出たとすれば、それらは作業工程に於ける現場での管理方法や大工技術等に問題が潜んでいるのかも知れません。

 
 
 
by titeki-oota | 2010-02-17 15:54 | Comments(0)

つれづれなるままに、興味のある内容を、書きとめているブログ。


by タケちゃん