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「暖房熱源あれこれ」

 近頃、施主さんに暖房熱源は何を勧めたら良いものかと悩む時がある。 

 一昔前まえなら灯油価格が安い事からFFストーブやボイラーに依る温水セントラルヒーティングだったし、その後はずっと故障も少なくメンテナンスが楽な深夜電力利用の蓄熱暖房器を勧めて来た。

 しかし、いずれも灯油・電気料金高騰(機器割引廃止)などがあって暖房熱源が変化して来た経緯がある。 
当社でも4月以降は基本的にヒートポンプ温水セントラルヒーティングを第一に勧めております。

 因みに温水セントラルヒーティングは灯油をボイラーで炊いて温水を各部屋に分配しパネルヒーターからの放射熱で暖房する方式。
利点は、媒体が水(不凍液)であるため、比熱が高く、ある程度長距離の配管を行っても熱損失が少ない事により、比較的大きな建物でも暖房を行える点にある。欠点は、パネルや配管の気密性の配慮などでイニシャルコストが増大してしまう事。

 その点においてヒーポンエアコンなど使用の温風暖房はイニシャルコストは安く上がるが比熱の低い空気は長距離の噴き出し・引き回しに適当ではなく、小規模な床下・建築でしか使用できない制限が掛かる。

 昨日、当社に蓄熱暖房器メーカーさんが来社されたが一時期は「生焚き機種」と言うことで販売数が落ち込んで劣勢に回ったが、此処に来て又、見直されているそうだ。

 聞くところに依ればヒーポン暖房だけだと、どうしても出湯温度が低すぎて(設定温度を高くすれば効率が悪いし電気料金も上がる)厳冬期には寒いとクレームが入り蓄暖とヒーポン暖房(エアコン暖房)などと併用する動きも一部の会社にあるようだ。

  タイムリーな事に11/5付け 北海道住宅新聞にも温水暖房について載っていました。
「暖房熱源あれこれ」_c0104793_1254416.jpg


記事を一部だけ抜粋して

 相次ぐ電気料金の値上げで状況は一変した。暖房設備関係者の声を総合すると、今現在、都市ガス供給エリアを中心にした札幌圏新築住宅の暖房熱源は、8割から9割が都市ガスまたはプロパン、残り1割から2割が電気と灯油だという。


  
by titeki-oota | 2014-11-07 12:06 | Comments(0)

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by タケちゃん