屋根葺き替え&天窓を塞ぐ工事
2017年 06月 09日
天窓の寿命は建築設置から25年が1つの目安と考えます。経年劣化により、木枠の不具合や破損、雨漏りなどが生じやすくなります。
長期的に見た天窓の雨漏りにはいくつかのの原因があげられますが、室外側の天窓の窓枠で使用されているパッキン(シール)部分の劣化による穴空や剥がれに依っても発生します。この場合、応急的にシーリングを増し打ちすることで雨漏りが止まります。
雨漏りが窓枠廻り部材から発生していない場合は「下葺き材」もしくは「雨仕舞板金」の劣化(施工ミス?)による浸水を疑います。この場合、新たに下葺き材や板金を修理・取り換えることで多くの雨漏りは改善します。 昔の造作された時代の天窓とは異なり、現在ではメーカーによる既製品が流通しているため雨漏りの頻度は可なり減りました。しかし、それでも天窓の雨漏りは屋根の部位や構造別から見ても、雨漏り頻度が高い部位です。
それでは実際に雨漏りが起きた際の対処は単純に「雨漏り修理のみだけを行なう」又は根本的に「屋根材と天窓を取り替えるリフォームを行なう」のどれかを選択します。 今回、20年以上経過したSさん宅の天窓は、未だ雨漏りは発生してないが屋根の葺き替え工事と一緒に将来のリスクやメンテナンスなどを考慮して、天窓の上からトタン板金で全て塞ぐことを選択しました。塞ぐことに家族の話し合いで最初は可なり抵抗があったようです。それでも止む無く・・・。
北側屋根に設置されていた天窓は吹き抜けの階段廻りや室内の明るさ・通風など恩恵は沢山あったので、打ち合わせ当初は窓枠の防水シール材を交換する方向で考えていたが他の具体例を挙げたら、瞬く間に塞ぐ方向に急転回しました。