「APWフォーラム2018」より転載

「APWフォーラム2018」に於いて、講師:前真之先生の「住まいの基本性能はプロが選ぶ!安心・快適な家を全ての人に届けよう」より一部抜粋して転載いたします。

 
  皆さんこんにちは。東京大学大学院の前でございます。

 今日の話は、一生に1回か2回かしか家を買わないお施主さんに、基本性能を選ばせるのは、おかしいんじゃないか?というお話です。何十棟も家を建てて、お施主さんに家を届けてきたプロである皆さんこそが、基本性能を決めてあげないと。基本性能は、お施主さんが分かるはずないですよね。

 皆さんと一緒に、基本性能はどうあるべきかということを考えて、全ての人が安心・快適に暮らせる家をというお話をしたいと思います。


   
難しいのは高性能をリーズナブルに届けること


 お施主さんからの要望として出てくる、断熱・気密・高性能がありますね。でも、高性能は贅沢である。高性能はオプションである。お金のある人が、余計に払えばいい。お金を払って、はじめて手に入る。というプロがいます。これでいいのか?
お金をかけて高性能な家を建てるのは、なんにも難しいことではないと思います。なんの知恵もいらない。

 難しいのは、光熱費でビックリしない。寒さ・暑さでウンザリしない。こういう家を全ての人にどう届けるかが、難しいんだと思います。だから、快適性とエネルギーコスト、こういうのは当然バランスをとっていくと。
そういった高性能な家をどれだけリーズナブルにつくるか。全ての人へ、皆さんが建てる全ての家で、お施主さんが安心して暮らせるようになる。
それだけが問題だと思います。たまにスゴイ家をつくるのは、なんにもスゴイことじゃないと思うんです。全ての家が立派かどうかだけだと思います。


 今、ZEHが出てきてますし、2020年もすぐそこです。今年になって急に、ZEH+とか、LCCMというのも出てきましたね。
そうしたなかで、HEAT20 G2レベルの断熱というのが、かなり普及しそうであります。
国は、昔から断熱等級2、3、4と上げてきました。でも、国としては、断熱性能をこれ以上提示することはないので、HEAT20 G1・G2を提案される人がいますね。

 ちょっと前までは「G1レベルの断熱をしておけば、ZEHもカバーできるよね」という話でした。でも、やっぱりZEH+、LCCMまで考えている人は、G2レベルを選択。
だから、G2までやっておけば、何かひとつの当面のゴールだと思うんですよね。G2より、さらに先を、すべての人にやんなきゃいけないか?というと、それは違うと思います。

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  因みに大館市は3地域となります。当社のモデル住宅はG2の0.28性能を確保しております。


 これは、地域ごとに求められるUA値をまとめたものです。詳しくは、後ほどお話しますが、これからは、ZEH+、もっと言うと、G2の数値が全ての人に届けば、みんなが幸せに暮らせると思います。


   暖かく涼しく電気代安いのは当たり前


 今、新築建てて性能いいのは、本来は当たり前。お施主さんは、がんばって家を建てようとしているんです。だから、暖かく涼しく、電気代の安い生活をデフォルトにしなきゃいけない。
それをお施主さんに選ばせちゃいけないと思うんです。断熱・気密とか省エネって難しいじゃないですか。
一生に1回か2回しか家を買わない人に、その大事さって分かんないですよね。
住んでみて初めて分かるんです。
だから、これは、お施主さんに選ばせるものではなく、皆さんが選んであげるものだと思います。そうすれば、日本の家が全て良くなって、日本人みんなが幸せに暮らせることを非常に期待しています。



by titeki-oota | 2018-10-05 11:47 | Comments(0)

つれづれなるままに、興味のある内容を、書きとめているブログ。


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