花岡 Q-1住宅 気密測定試験
2006年 10月 02日
住宅に店舗併用の物件ですが店舗のサッシが気密用サッシが無くサッシ枠の引き寄せがかなり悪い。ガラスはLOW-Eガラスですので枠はアルミフレームの分、性能が落ちる。
気密結果は06cm2/m2でした。隙間特性値N値が1.3がプリントアウトされて出てきました。写真の開口面積の所に57cm2と表示されています試験結果から建物全体から仮に小さい穴を全部集めたとしたら7,5cm×7,5cmの正方形の穴がある事になります。
隙間特性値とは
隙間特性値が1とは、隙間を通る空気の流量が隙間の両側の圧力差に比例する場合です。隙間特性値が2とは、隙間を通る空気の流量の二乗が隙間の両側の空気の圧力差に比例する場合です。隙間特性値が大きいほど、圧力差の変化に対して流量の変化が緩やかになります。
小さい隙間では特性値が1に近く、大きい隙間では2に近くなります。同じ大きさの隙間でも、厚い壁にあいた穴なら特性値が1に近く、薄い壁なら2に近くなります。
同じ形の穴でも、圧力差が小さければ(流速が小さければ)1に近く、大きくなると2に近くなります。直径1mm長さ100mmの穴ならば、特性値が1から2に変化する目安はごく大雑把に言って秒速100mの流速です。だから、どんな場合でも特性値は1といってよいでしょう。それが直径30mm長さ100mmになると目安が秒速10cmの流速になります。だから、どんな場合でも特性値は2であるとしてよいでしょう。
気密測定の特性値が1に近いということは、ほとんどの隙間が小さいことを示します。特性値が2に近いということは、比較的大きい隙間が主であることを示します。
住宅の隙間風とはおよそ違う特殊な条件を考えない限り、特性値は1と2の間です。