人気ブログランキング | 話題のタグを見る

3歳児までは

 
 今年のショッキングなことは、やはり秋田県での母親が子供を殺害するという前代未聞な事件で大ショックを受けたが逆に10代前半の子供による親を殺してしまう事件も頻発している。親に殺意を抱く子供たちの心にはどんな闇があるのか。

 此の ブログを書いている最中にも新潟県で女子中学生が・・・・
父親を包丁で刺したとして、新潟県警小出署は26日、同県魚沼市、中学2年の女子生徒(14)を殺人未遂の疑いで緊急逮捕した。

 調べによると、女子生徒は同日午前1時15分ごろ、自宅居間でうつぶせになっていた父親(43)の背中を包丁(刃渡り約20センチ)で刺した疑い。父親は約1週間のけが。「殺そうと思って刺した」と話しており、同署は家庭内のトラブルが原因とみて動機などを調べている。

 女子生徒は曽祖母と祖母、父親、妹2人の6人暮らし。女子生徒が通う中学によると、生徒は学校にはほとんど来ていなかった。(読売新聞)

 
  横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長の山本晴義医師によると
「こうした事件を起こす子どもたちの思考は“オールグッド”か“オールバッド”のどちらかしかないため、嫌いと思うとあっさり殺してしまう」。いい意味での「いい加減」な考え方ができない子どもの増加を憂える。
 「今の子育て世代が子どもだった時代と現代とでは、子どもの成長を取り巻く環境がまるで違う。自分の経験だけでは通用しないということをまず認識する必要がある」。核家族化やインターネットの普及など、親や学校以外から吸収する情報量が増した分、子どもにとっての「しつけ」の重みが低下しているという。
 「思う、言う、行う―の3つの間にはバリアがある。従来はしつけによってこのバリアが構築されていたのだが、しつけの影響力が低下したためバリアが薄くなってしまった。『殺したい』と思えばすぐに行動に起こしてしまう環境が醸成されている」
 
 子どもがこうした傾向に進むきっかけは生まれてからの3年間に凝縮される。3歳までの親の接し方が、思春期の人格形成を支配する。
 「3歳までの“自分では何もできない時代”に、十分なスキンシップが得られない子どもは、小学校まではどうにか過ごせるが、思春期になると影響が現れる。その代表的なものが、知性はあっても感情を制御できない―という現象。事件を起こした子どもの多くが表面的には“いい子”と評されるのはそのせいです」
 すでに思春期に達してしまった子どもはやり直しはきかないのだろうか。山本医師は十分に関係修復が可能という。
 「あいさつをしない、相手の目を見ない、家族との食事に加わらない等の傾向が見られたら要注意。無理強いをしない程度で同じ趣味を持ったり、適度なうそと秘密は持たせるなど、親が子どもを信頼しているという姿勢を示すことが大事です」
  
by titeki-oota | 2006-12-26 13:24 | Comments(0)

つれづれなるままに、興味のある内容を、書きとめているブログ。


by タケちゃん