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蟻道

 
 長木川の堤防を犬の散歩中に発見したのが看板の足元に造られたシロアリの蟻道です。
読んで字のごとく、まさに「アリの道」です。シロアリは光や風を嫌うため、土で蟻道(ぎどう)を作り、その中を移動しますが壊して中を見ようなどとは怖くて、そっとして来ました。
良く見れば支えている支柱の中が空洞化してきておりその内に強い衝撃や風などがあれば倒壊する可能性もあり要注意。
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 シロアリは常に湿った木材や土中で生活しており、建物では土台や床束・大引・根太など、主に建物下部を加害する。気を付けたい場所は玄関付近や水周り箇所など。
この頃は何処の現場でも床下は防湿コンクリート構造が多いが防湿コンクリートの床下でシロアリが侵入する多くは、布基礎と防湿コンクリートの隙間などから侵入します。
コンクリートの各クラック(ひび割れ)はシロアリにとっては苦にならない隙間であって環境が合えば床下に蟻道を設けて往来を繰り返します。

 現在ほとんどの木造住宅は、「基礎から上1mまでの木材に薬剤を塗る」シロアリ対策を施している。
この方法だと僅か5年に一度塗り直さないと効果が継続できないし費用も生半可でない金額となる。
しかも外壁を全部はがして塗るわけにいかないので細かい部分は野放し状態になる。

 時には基礎断熱材と布基礎との間をシロアリが土中から進入し這い上がり土台や柱が食害にあっている例もありターミメッシュ(細かいステンレスの網)やシロアリが食害しない基礎断熱材などが発売されているが100%被害に遭わないかと言えばそれはあり得ない事であってやはり予防策として基礎周りに物を置いて風通しが悪かったり木材を積み上げたり、そしてシロアリが快適に過ごせそうな基礎が埋まっている土の種類などが挙げられる。
その為に当社では建設する地盤は60センチ以上すきとってから採石を入れて地盤を固めて(分譲地は例外の時もある)地耐力を上げるのと同時にシロアリ対策としての地盤改良を行って来ました。土間コンクリートと布基礎のコンクリートは一体で打設しているのでコールドジョイントがなく隙間が発生しません。
基礎断熱材の端部には基礎ベースまでシッカリとモルタルで保護する様にとか細心の工事を手掛けているが何にでも言えることだが早期発見が一番です。日頃から基礎の周りや床下内を1年に1回は点検を行って頂き異常が無いか確認して頂きたい。

 ①温度 ②湿度 ③腐朽菌この3つの条件が、シロアリの好きな温度湿度になった時に発生する確率が、かなり高くなります。

 こんな恐ろしいシロアリも困るがそれよりもっと怖いのがシロアリ検査と称して次々と渡り歩くイカサマ営業マンである。
by titeki-oota | 2008-07-19 10:20 | Comments(0)

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