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「雨仕舞い(あまじまい)」

 近頃は200年住宅が話題になったり全国的に住宅を長持ちさせることが高まっている反面、基本的な事が疎かにされて、雨漏りや結露による問題が新築住宅で顕在化しつつある。
業界紙の9/5の日本住宅新聞記事に依れば、この手の問題は相談も多く、保険金を支払う事故へと発展する事例も増える傾向にあり来年10月から本格的に施工される「瑕疵担保履行法」に基づく保証の対象にもなっているところから、国土交通省は来年度、その発生原因の究明や実態調査等を行う模様。
 
 (財)住宅保証機構に依ると、保険金を支払うに至った事故の件数で最も多いのが「壁の防水」で次が「屋根の防水」となって全体の約8割を占めている。
この10年間で保証事故発生件数の推移を見ると、屋根と壁の防水に関わる事故が飛躍的に増えている。(この中には結露か雨漏りか判定がつけ難いものも含まれている)

 雨漏りの原因は、その地域に合った造り方をしないで軒の出が少ない都市型住宅バルコニー等、デザイン重視した住宅が多くなったこと、気密施工、通気工法等できちんとした施工手順が行われていないことなどが挙げられる。

 当社でいつも来て頂いている板金屋さんの「テルさん」にはこれからも大工と協力して益々良い職人の腕を発揮して頂きます。出来るだけコーキングなど頼らない収め方をしてそれでも外壁内部に入った場合は大工の領域でタイベック紙を丁寧に張った上からブチルテープで処理してさらには胴縁材で押さえていて防水には特に注意深く行って雨水をガードします。
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 サッシュの上部も板金で被せていて防水対策は万全
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 フード取り付け周りもテルさんがせっせと板金加工して雨水・結露水どちらも対処します。
四方(上下左右)に外装材が差し込まれるように「ツバ加工」しています。
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このような複雑な絡みのところは下地の時から大工と連絡を取りながら特に雨仕舞いに気を使います。

 排気・吸気口にかぶせるフードだがこんな所も冬季間には結露水が発生していることがありますが流れてきた結露水を邪魔しないようにスムーズに外部に落ちるように排気管を外壁より突き出ているのが写真でも分かります。
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by titeki-oota | 2008-09-20 09:12 | Comments(0)

つれづれなるままに、興味のある内容を、書きとめているブログ。


by タケちゃん