写真を見てお分かりの様に増築前は2階が乗っかってないので音に対して全然、気にする事が無かったのが増築後は1階に音が必ず伝わる様になります。


そこで今回の床材の下地にはタイガーフロアシステムを採用しました。
スーパーハード板と特殊な糊のサウンドカット効果で下の階への音を軽減します。
http://yoshino-gypsum.com/kouhou/yuka/index.html
スーパーハード板1枚の重さは可なりの重量で簡単に動かせないほどです。




リッヂベンツ(棟換気ガラリ)を屋根のてっぺんに被せた所です。
夏の暑くなった屋根下(通気層)の空気は、上昇し屋根の湿気と共に熱を効率良く排出するための棟換気部材。


完成です。

板金工事は職人さん1人で頑張って今日から破風板(ハフイタ)の取り付けを行っております。屋根材と同じステンレス材なので下穴を開けてからステン釘を打って行くので手間が掛かります。


加工されたトタン板の後ろにはSUS304(ステンレス)の刻印が間違いなくあります。見た目は普通のトタンと区別は付かないので刻印を見る事ができない時は磁石のくっ付きにくさで確認する方法もあります。
建ててしまうと、なかなか見ることのない壁の中。
そこで建築してから18年と無い月日が経った北側の外壁材を剥ぎ取る機会に恵まれましたので白い透湿・防水シート(タイベック紙)を開けてグラスウールが、どの様になっているのか検証しました。

結露はないか、弾力性は十分か、 高性能グラスウールの状態をチェックしましたが、 グラスウールは染み一つ付いておりません。これは、壁内に湿気が入らずに壁の中を気流が走っていない証拠。当然に木材も乾燥状態を保っております。

正しく施工すれば、長期にわたり優れた断熱性能が維持されるグラスウール。
原料は無機質のガラスなので、経年変化が殆どなく耐久性にすぐれた材料です。
写真で見てお分かリの様に外壁もキレイですし屋根に関しては何処にもサビの発生が無いことから解体、撤去するのは勿体無い気がします。


当時、採用した外壁材は16mmの窯業系と屋根材は高額な塗膜20年保証品のフッ素ガルバリウム鋼板「大同鋼板 耐摩カラーGL」だった。
時代の流れで当時の大同鋼板も日鉄鋼板と社名も変わって、その後は日鉄鋼板が住友金属建材を統合して日鉄住金鋼板(ニスク)になりフッ素ガルバリウム鋼板は更に機能アップし「ニスクフロン」で売り出されております。
今回のS邸には外壁材にはガルバ鋼板を張って屋根にはステンレス屋根材に葺き替える耐久性を重視した素材で施工します。
屋根のガルバ鋼板は10数年後には塗装し続けて行く必要が出て来ますが、その点、ステンレスはガルバに比べて倍近い費用になりますが一生ものでトータルで考えたらコストパフォーマンスに優れております。