快適な温熱環境を実現するためには、床下の土間・基礎コンクリートを暖め蓄熱させてから床や「床下」から輻射(+対流)で家全体を暖める暖房方式が最も理想的です。
いくら室内温度を高くしても、壁面や床面の冷輻射による体感温度が低くなれば、寒さを感じ快適感は失われますが、その点に於いて足下から暖めることで、室温以上に体感温度を上げ、その暖気が自然と上昇させる事で家の中、床・天井・壁面が、ほぼ同じ温度となり快適に感じます。
普通のパネルに比べて床下専用放熱器なので見た目は、正直言って無骨で悪いが過去の使用例からコストが安くメンテ面や放熱性能は折り紙付きです。

屋根断熱材として厚さは高性能グラスウール16K105mm×3枚で t=315mmを入れ終えたら気密シートを重ね代を十分に取った上で其の上から石膏ボードで押さえて行きます。

同じ要領で壁側にも厚105mmグラスウールを2枚重ねて充填します。(付加断熱材105mmと合わせて315mm)
壁側の赤と黄色のグラスウールはメーカー違いで性能は同等品です。
休み時間に現場に入ると大工さんが1台のストーブ前に囲って座っているがストーブは何故か燃えていません。どうやら連続して暖房すると(朝だけの燃焼のみ)熱気が小屋裏に溜って、高い所で作業している大工さんが汗ばむために止めているそうだ。



米ヒバ材の 土台を敷く前に黒い土台気密パッキンと先張りシートを挟める事が基本となります。(色んな収め方があって、あくまでも当社の施工方法)この先張シート施工は気密住宅としては当たり前の作業ですが、現場ごとによって順番や気密する部位(特に先張りについて)は異なります。
気密を高めるための秘訣は、各段階ごとに挟んで行く気密シートが途切れないように連続させるだけの作業につきます。
増して超高気密を長く確保して置くためには、ちょっとした部分に手間をかけてあげることがとても重要で、何より職人さんの気遣いと丁寧な施工が、高い性能も左右します。



初日の土曜日は天端モルタル均し作業です。とにかく水平でなければいけない。
この基礎天盤に土台が気密パッキンと共に乗っかって気密を取る重要な箇所であるので誤差2mm以内を目標にしており当社の大工がレベルを何度も確認して、この日に備え逃げ墨を出して置きました。



基礎断熱材は100mm厚の防蟻材が混入された断熱材です。水分・紫外線で断熱材を劣化させない為にも早めにカーボンファイバー強化のポリマーセメントモルタルを塗って保護しております。

基礎にモルタルを下塗りをしてから直ぐに耐アルカリ・ガラス繊維のネットを張りつけ被せ固まらない内に2回目の仕上げモルタルを塗ってから、素早く仕上げは刷毛引きとします。
